2025年11月17日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した花組ミュージカル『DEAN』。
大阪公演は連日大盛況のうちに幕を閉じようとしていますが、いよいよ12月3日からは東京・日本青年館ホールでの上演が始まります!
主演は、星組から組替えしてきたばかりの極美慎(きわみ しん)。
彼にとって花組での初主演となる本作は、伝説のスター「ジェームズ・ディーン」の生涯を描いた海外ミュージカルです。
今回は、東京公演を心待ちにしている方に向けて、観劇前に知っておきたいあらすじや配役、そしてこの作品が持つ「意味」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. 作品概要:27年ぶりの再演となる海外ミュージカル
『DEAN』は、1976年にロンドンで初演されたミュージカルを原作とし、宝塚歌劇団では1981年に月組(主演:大地真央)で初演されました。
その後も再演が重ねられてきましたが、今回はなんと27年ぶりの上演となります。
なぜ今『DEAN』なのか?
ジェームズ・ディーンといえば、赤いジャケットとジーンズで「反抗する若者」の象徴となったスター。
その煌めきと脆さは、まさに今、男役として脂が乗り、新しいステージ(花組)へと進む極美慎の勢いと重なります。
往年の名作が、現代のスターに合わせてどう蘇るのか、オールドファンにとっても注目の公演です。
2. あらすじ(ネタバレなし)
舞台は1950年代のアメリカ。
俳優を志す青年ジェームズ・ディーン(ジミー)(極美慎)は、ニューヨークのアクターズ・スタジオで演技を磨きながら、チャンスを掴もうともがいていました。
彼の才能を見出した映画監督エリア・カザン(紫門ゆりや)や、彼を支える仲間たちとの出会い。
そして、女優ピア・アンジェリ(美羽愛)との運命的な恋。
『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』……。
わずか3本の主演映画を残し、24歳という若さでこの世を去った彼の、駆け抜けるような青春と孤独を描いた物語です。
3. 主な配役と注目キャスト
今回の配役は、ジミーを取り巻く「仲間」や「業界人」たちの個性が光ります。
ジェームズ・ディーン:極美 慎(きわみ しん)
主人公。繊細さと野心を併せ持つ、永遠の青春スター。
【見どころ】
星組時代から定評のある「圧倒的なスタイル」と「華」が、ジミーのカリスマ性と完全にリンクします。組替えという大きな転機を経て、真ん中に立つ彼の姿は、役柄同様に「スター誕生」の瞬間を目撃するような高揚感を与えてくれるでしょう。
ピア・アンジェリ:美羽 愛(みはね あい)
ジミーが愛した清純派女優。
【見どころ】
確かな演技力と歌唱力で、ジミーの孤独を包み込むヒロインを演じます。極美慎との並びの美しさ(ビジュアルの相性)にも注目です。
注目!ジミーを支える仲間たち
- ベン(希波 らいと):
ハリウッドのPR会社社長。ジミーをスターにするために奔走する、陽気で派手なアクションが魅力のキャラクター。長身の希波らいとが演じることで、舞台上が一気に華やかになります。 - アイリーン(朝葉 ことの):
ニューヨークの女優志望の女の子。ジミーたちと共に「世界一の役者になる」と誓い合う、夢見る若者の一人です。 - パット(天城 れいん):
ジミーを追いかけるカメラマン。本作ではストーリーテラー(語り部)としての重要な役割も担います。彼のカメラ(視点)を通して、ジミーの素顔が語られていきます。
4. 極美慎にとっての『DEAN』の意味
この公演は、極美慎にとって単なる主演作以上の意味を持ちます。
それは、「組替え」という試練とチャンスです。
長年育った星組を離れ、花組という新しい環境で座長を務めること。それは、劇中でジミーがハリウッドという新天地でスターダムを駆け上がっていく姿と重なります。
「花組の極美慎」として、どのような新しい色(男役像)を見せてくれるのか。この作品は、彼のキャリアにおける大きなターニングポイントとして記憶されるはずです。
5. 大阪公演(梅田芸術劇場)での評判・感想まとめ
先行して行われた大阪公演(11/17〜11/23)では、SNSやブログ上で多くの熱い感想が飛び交いました。
東京公演を控える方のために、ネタバレを避けつつ、観劇したファンがどこに心を動かされたのか、その「熱気」と「見どころ」を詳細にまとめました。
① 主演・極美慎の「覚醒」と「憑依」
最も多くの反響を呼んでいるのが、極美慎の進化です。
- 演技の深まり: 単に「カッコいい」だけでなく、ジェームズ・ディーン特有の「猫背」や「上目遣い」といった細かな仕草まで研究し尽くされており、孤独や愛への渇望といった負の感情が生々しく伝わってくると絶賛されています。
- ゾーンに入った熱演: 役が完全に憑依しており、演技をしているという感覚を超えて、ディーンそのものが舞台に生きているような錯覚を覚えたという声も多数。
- ギャップの魅力: 本編ではヒリヒリするような苦悩を見せる一方、フィナーレではキラキラとした笑顔でダンスを披露し、そのギャップに心を掴まれるファンが続出しています。
② 演出・脚本:複雑だが深い人間ドラマ
谷貴矢氏による演出と脚本についても、多くの考察や感想が寄せられています。
- 内面描写の巧みさ: 主人公の「心の声」とセリフがシンクロする演出や、回転舞台(盆)を使った場面転換が、ディーンの複雑な内面世界を効果的に表現していると評価されています。
- 「謎の少年」の存在: ディーンの孤独やインナーチャイルドを象徴するような「謎の少年」というキャラクターが登場し、物語に深みを与えている点が印象的だという意見が見られます。
- 救いのあるフィナーレ: ディーンの短く激しい生涯を描いた物語ですが、フィナーレには「宝塚らしい救い」や温かさが用意されており、観劇後には切なさの中にも希望を感じられる構成になっているようです。
③ キャスト陣の好演
主演だけでなく、脇を固めるキャストへの評価も高いのが今作の特徴です。
- 美羽愛(ピア・アンジェリ役): その透明感と可憐なビジュアルがヒロインにぴったりであり、歌唱力の向上によって物語の切なさをより引き立てていると好評です。極美慎との並び(頭身バランス)の美しさも話題です。
- 希波らいと(ベン役): ハリウッドのPR会社社長として、シリアスな芝居の中で唯一の「明るい光」のような存在感を放っています。長身のスーツ姿が映え、華やかなオーラで舞台を盛り上げていると評価されています。
- 天城れいん(パット役): カメラマンとして、そして物語の語り部(ストーリーテラー)として、観客を作品世界に引き込む重要な役割を安定した演技で果たしています。
④ 視覚的な満足度(ビジュアル・衣装)
- 再現度の高さ: ポスターでも話題だった「赤いジャケット×ジーンズ」姿は、舞台上でもその異次元のスタイルで完璧に再現されており、「どこを切り取っても絵になる」との声が絶えません。
- フィナーレの華やかさ: ピンクを基調とした衣装で構成されたフィナーレは非常に華やかで、花組らしい美しさに溢れていると評判です。
総じて、大阪公演を観劇したファンからは「ハンカチ必須の感動作」「心が震える舞台」といった感想が多く、東京公演でも深い余韻を残す名作となることは間違いなさそうです。
6. 公演スケジュール
- 大阪公演: 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
- 2025年11月17日(月) 〜 11月23日(日)
- 東京公演: 日本青年館ホール
- 2025年12月3日(水) 〜 12月11日(木)
まとめ
27年の時を経て蘇る名作ミュージカル『DEAN』。
極美慎という稀代のスターが、ジェームズ・ディーンという伝説と出会う奇跡を、ぜひ劇場で(あるいは配信で)目撃してください。
私は東京公演を観劇予定です、今から楽しみにしてます。